【国内ニュース】レンタカーのブレーキを踏んだら加速したという体験談のツイートが物議を醸す

レンタカーなどで、普段自分が運転している車とは違う車に乗った時、ちょっと戸惑うことも人によってはあるかと思います。
自分の車しか運転できないという人も少なく無く、レンタカーに恐怖感を持つ人も少なくはありません。

レンタカーのブレーキが踏んだら加速した。体験談が物議を醸す。

レンタカーにはそうして「普段の車と違う」として色々な事情が取り巻きますが、2021年6月9日にTwitterアカウント「川本えこ🌸新アカです。(@econocoe2)」に投稿されたツイートでは、レンタカーのブレーキを踏んだら車が加速したという不思議な体験談が綴られていました。

レンタカーのブレーキが効かなくなりました。ブレーキを踏み込むと加速したので咄嗟にサイドを踏み込みました😱アクセスと踏み間違えたのかと思ったけど、2度同じ現象が続き修理工事へ。スピードが出てなかったから止まれました。やはり自転車がいい😂

— 川本えこ🌸新アカです。 (@econocoe2) June 9, 2021

同ツイートはこの記事を書いている2021年6月11日現在で、800件を超えるリツイートがされ、大きく話題となっています。

この記事の筆者は交通系ライターとして多くの交通系の記事を書いていますが、こうした報告は完全に無いものではありません。

実際には踏み間違えと考えるのが自然

ただし、先に断言しておきますが、「ブレーキを踏んで車が加速することは日本の通常のレンタカーでは物理的にあり得ません。」ので、実際には何らかの原因で踏み間違いがあったか、レンタカーであれば通常あり得えないと考えられますが、社外品のフロアマット等をブレーキとアクセルで巻き込んだ等、車の構造的問題ではなく使用方法の問題であると考えるのが自然です。

原則として、ブレーキとアクセルは完全に別の回路で設計されており、直接的に両方が接続されていることはありません。
そのため、ブレーキが壊れれば「ブレーキが効かない」ということは起こり得ますが、どのような場合であれ、本当に踏んだペダルがブレーキペダルのみなのであれば、加速することはそうあり得ません。

同ツイートのリプライや引用リツイートでも指摘されていることですが、実際には踏み間違いであったと考えるのが自然です。

踏み間違えはそう少ないことではない

踏み間違えそのものは少ない物では無く、踏み間違えはおおよそ次のような原因で発生します。

・両足操作による踏み間違え

アクセル、ブレーキはそれぞれ独立して混乱なく操作するため、どちらも右足で操作するのが基本的な操作方法となっています。
アクセルを右足、ブレーキを左足という「両足操作」を行うと、混乱して踏み間違えをしやすくなることが報告されています。基本に忠実に、両足操作は控えるのが無難です。

・後退時の体のねじれによる足のズレからの踏み間違え

車で後退をする時、後ろの確認をする際に体をねじると、足の位置がずれ、それが原因でアクセルとブレーキを踏み間違えてしまうことがあることが報告されています。後退時は自分が踏むペダルが本当にブレーキなのかもきちんと意識しましょう。

・渋滞でアクセルとブレーキを頻繁に使用する状況での踏み間違え

渋滞などで、アクセルとブレーキをよく仕様する状況になったがために、混乱してしまい踏み間違えに繋がることがあると報告されています。

・サイズが合わない靴など運転に適切でない靴で操作を行い踏み間違え

ぶかぶかすぎる靴などを履いていた、他人の作業靴を借りていた、ハイヒール等で運転したために、足元がおぼつかず、ブレーキを踏んだつもりが実際には両方のペダルを操作していた、間違ったペダルを踏んだという事例が過去に報告されています。

いずれも、ちょっとした不注意から誰でも起こりうる可能性のあることです。

今回ツイートされた体験談では、詳しく状況が書かれていなかったので不明ですが、踏み間違えであると仮定した場合、特別に次のような理由も考えられます。

・レンタカーで慣れない車であったたために操作を誤った

これも報告が無い話ではありません。

言葉の暴力はやめよう。

同ツイートは多くのリプライや引用リツイートがつき、物議を醸し、批判的な声も多く寄せられています。
「それは踏み間違えだと思いますよ。」と優しく指摘するツイートから、車のせいにされたとして怒りを露わにし、強い暴言をぶつけているツイートも見かけます。ですが、そういったことは避けるべきです。

例え、このツイートでいかに不快な思いをしたとしても、言葉の暴力だって一つの暴力。
暴力をふるった事実がそこにはでき、当然見た人は傷つくでしょう。

ツイートの発信者には、誰かを不快にさせる意図なんて無かったと思いますが、あまりにひどい言葉の暴力は、明らかに相手を不快にさせることを目的とした”害意のある”悪質な行為であり、対照的なものです。

いくら正当化をしても、「人を不快にさせるかもしれないことを、そうであると解りながらやったこと。」
「言葉の暴力をふるったこと。」は事実として残り得ます。