【国内ニュース】加害者がリプライ!?東名高速道路であおり運転。トラックを左から追い越し目の前でブレーキ。

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Twitterであおり運転を報告するドライブレコーダーの動画を載せたツイートに、加害者とみられる人物がリプライ。
危険運転とその後の対応が物議を醸しています。

2021年12月18日にツイートされた動画では、東名高速道路下り海老名パーキング付近で撮影された危険運転の様子が記録されていました。

公開された動画・ツイートはこちら

動画はドライブレコーダーの映像で、撮影車のトラックが追い越し車線を走行していると、左から一台のヴェルファイアが撮影車を追い越し、撮影車の目前でブレーキを踏む危険な様子が記録されていました。

撮影車のトラックの前でブレーキを踏むヴェルファイア
撮影車のトラックの前でブレーキを踏むヴェルファイア -動画より-

この動画は公開から5日ほどで1000リツイートを超える話題となり物議を醸しましたが、2021年12月23日に状況が一変。
撮影車の前に割り込んでブレーキを踏んだ車の持ち主とみられる人物が名乗りを上げ、状況説明を始めました。

ツイート主に話しかけるのはかーずーきー@kkkkkkkk6644氏
(ユーザーID:user_id=702851597739511809)

同氏の投稿ツイートには撮影車の前に割り込んでブレーキを踏んだ該当車両とみられるヴェルファイアについてのツイートと、動画投稿があり、投稿動画ではナンバープレートの数字が一致していることが確認できることから、同一人物であるとみられることが確認できます。

該当するヴェルファイアを撮影した動画

ナンバープレートが一致している様子が確認できる
ナンバープレートが一致している様子が確認できる -動画より-

同氏によると、先にトラックによる危険な運転があったとのこと。

同氏の他のツイートでは「やり返した」とも話している様子が確認できます。

内容が事実であれば、撮影車のトラックも責められるべき過失があることは明らかでしょう。
Twitterでは既に、両者に向けて批判が寄せられている様子が確認できます。

気になるのは今後の司法による対応ですが、ここでこの一連の事件を法的に分析してみます。
(※トラックによる危険運転を説明するツイートを含めた全ての事象が実際にあったものと仮定して話を進めます)

まず、前提として罪は個々の物ですので、「トラックの運転手が危険運転をした」という話と「ヴェルファイアの運転手が危険運転をした」という話はそれぞれ切り離して考える必要があります。

どちらが加害者でどちらが被害者という話をすれば、
「トラックの運転手が危険運転をした」件では、トラックの運転手が加害者で、ヴェルファイアの運転手が被害者。
「ヴェルファイアの運転手が危険運転をした」件では、ヴェルファイアの運転手が加害者で、トラックの運転手が被害者。
という話になることでしょう。

次に、道路交通法において、妨害運転(あおり運転)とされる所為は次のように説明されています。

他の車両等の通行を妨害する目的で、一定の違反行為であって、当該他の車両等に道路における交通の危険を生じさせるおそれのある方法によるものをした場合

– 妨害運転(「あおり運転」)に対する罰則より –

「他の車両等の通行を妨害する目的で」という部分が重要で、妨害運転罪は加害する故意をもって成立するものです。

現状では、トラックによる危険運転については、故意であったかどうか確認できる情報は出ておらず、トラックの運転手に、ヴェルファイアへ運転手に加害する意図があったのか、運転の不注意でそのような危険運転をしてしまったのかは不明です。

無罪推定の原則から、トラック側の危険運転は運転手による不注意によるものであったとすると「他の車両等の通行を妨害する目的」を認め妨害運転罪に問うことは困難です。

一方で、ヴェルファイアの運転手を名乗る人物はツイートで次のようなことを述べています。
・「普通に追い越しかけてるだけだったらこんなことしないです」
・「まぁたしかにやり返した自分も悪いんですけど」

これは「こんなこと」と表現するほどの所為を行ったという認識を持っていること。
該当する所為は「やり返し」として”故意”にやったことであることを告白するものになっています。

「やり返しとして明確に害意を持ち、左から追い越すという交通違反をして、トラックの前でブレーキを踏んで通行を妨害し、実際にトラックの積み荷を崩れさせた。」

トラックの運転手側が、トラックの積み荷が崩れたことを損害として警察に届けているのであれば、最後の一文は「実際にトラックの積み荷を崩れさせる損害を与えた。」というものになります。

妨害運転罪はまだ新設されたばかりで、判例が少ないので、この行為が妨害運転罪に触れる恐れがあるかどうかについては、今回はノーコメントとします。

推定無罪の原則に基づきつつ、現在公開されている事実をまとめて法的に分析。
それをまとめて、対となる構図を作ると

「不注意で人にフルブレーキを踏ませるような運転をしてしまったトラックの運転手」

「意図的に害意を持ってトラックの前でブレーキを踏み、トラックの荷物を崩れさせたヴェルファイアの運転手」

という構図が出来上がります。

今後の司法による対応がどのようなものになるかが気遣われます。

著者: 中村書記

交通ニュースなどを主に書くライター。三度の飯よりドライブが好き。法学系の人なのにすごく残念な人。Twitter:@oumi_nakamura / プロフィールページ