音波の波形を直接「溝」という形で円場に物理的に刻み込み、それを回転させ、そこに針を当てて振動を発生させることで音波を再現する「レコード」
その次の音声媒体として広く広がった、音波の情報を光データとして円盤に書き込み、それを読み取り音波を再現する「CD」
それらを利用していた世代からすれば、いずれも「回ること」と「音が鳴る」ことがイメージとして定着しているものかと思います。
しかし、MP3プレイヤーやスマートフォンという媒体が普及しきった今では「回ること」と「音が鳴る」ことがイメージとして一致することはなかなかありません。
大阪・難波日本橋の中古レコード、CD、DVD等専門店「サウンドパック本店」
公式ツイッター(@soundpak)のツイートが話題になっています。
こちらにしてみれば電話機で無限に音楽が聴ける現在の方が「スゲー!」って話だけど、彼らにしてみればそれは「そういうもの」であって感動はさしてないように見える…。
なんかここから深い話できそうな気もするけど、たいしたこと言えなそうだからやめとこう。— サウンドパック本店(中古レコード・CD) (@soundpak) August 2, 2020
筆者は回るメディアにも馴染みがある世代で、回ることと音が鳴ることにはイメージが一致しますが、これからの時代を支える次世代の人々にすれば、そうでもないのだなぁと色々感じる所がありました。
今のところ、パソコンやスマートフォンの音楽再生ソフトでも、音楽再生中にレコードが回転するような図が背景で表示されるものは珍しくありませんが、こうした文化もこれから変わっていくのだろうと思うと、なんだか少し寂しいような気もします。